仕事始め。
朝は会社に向かわず、春日にあるクリニックに向かう。
2008年は12月27日、28日が土曜日、日曜日だったため、仕事納めは12月26日。暦の関係上9連休という、通常の年末年始の休暇よりも少々長めの休暇明け。
暖かい南の国にでも行ってゆっくり休みたい、などと妄想しながら突入した休暇は、結局家からすら殆ど出かけることなく終わった。
夜に小便がしたくて起きる。これが1時間おき。
喉が渇く。最後に口にしたものの味が、乾いた唾液として喉にまとわり付く。そのため、水分を1日5-6リットル飲む。
沢山飲むから、当然小便は近くなり、多尿となる。
これだけならまだしも、毎日お昼を過ぎた頃には全身の力が入らなくなる。これは、ペットボトルのキャップが開けられず、洋式トイレの便座から立ち上がるときにフトモモの筋肉が痛くて力が入らないため手の力を使わないと立てず、中腰でバランスを崩した時に手で支えようとしたものの力が入らず顎から落ちたりしていた。
これはおかしいと病院に向かったのが12月30日。しかし通常の外来は病院も休暇中。熱が出ているわけでもなく、ここ3日間はさらに自覚症状が悪化しているわけでもなかったので、なんとか1月5日の病院が始まるまで待つことにした。
そうしてようやく迎えた1月5日の朝。
この日は少し様子が違った。
洗面中に嘔吐。
前日は朝食以外固形物を摂っていなかったため、出るのは朝に飲んだヨーグルト飲料とオレンジジュース、スポーツ飲料1.4リットルほど。ちょっとブドウの味がした。
水分が欲しいから喉が渇いているはずなのに、水分も受け付けなくなったのか?と少し焦る。
春日までは電車で10分ほどだが、立っているのが苦しくなったため途中下車してホームで休みながらクリニックへ向かった。
クリニックで順番を待ち、医者に呼ばれて症状を話す。が、そもそもが間違っていた。
クリニックとは検査を中心とした病院だが、検査結果がわかるのに時間がかかるらしい。急げは3日で判るがどうするか?と聞かれたが、仕事も始まるのにあと3日間仕事もできない、体調も苦しいというのでは困る。今日中に点滴でもしてもらって、悪くても明日には仕事にでたい。その旨を伝えると、すぐに結果が出るであろう近くの総合病院の場所を教えてくれた。
そのままタクシーを拾い、駒込にある総合病院に到着。
総合受付なるところにいくと、うちは予約か紹介がないと検査を受けられないかもしれない、といわれる。
最初に寄ったクリニックでは、問診しただけなので紹介をしても渡せるデータもない。紹介料が3000円かかるのでそれではもったいないから、と気を利かせてくれたため、紹介状は持っていない。
ああ、確かに総合病院となるとそういうこともあるのか、などと大人しく引き下がれるほど体調は良くないので、状況と経緯を話し、実際の診察は何時になるかわからない、という条件付きで、なんとか午前の最後の枠に予約を入れてもらった。
診察は思ったより早く、1時間もまたされなかった。
診察時は看護師のひとたちがとても明るい。看護師と医師の会話(もちろん患者である私に聞こえる範囲のみ)がとてもフレンドリーで、なんかいい雰囲気の病院だな、という印象。
体重を量ると76kg。あれ?10日前には83kgはあったはずなのに・・・
などと思っていたら、
「糖尿病だわ」
「え?」
「立派な糖尿病。すごい数字だね」
「・・・・・」
「一ヶ月くらい入院してもらった方がいいね」
「そ、そうですか」
びっくり。
実は入院の可能性は考えていた。入院すれば早く通常の生活に戻れるなら、と考えていた。しかし「糖尿病」「1ヶ月」は想定外。
その後尿検査や採血などをしながら、先生に入院を勧められる。
「私たちは入院してもしなくてもお給料は同じだから、どちらでもいいんだけどね」
「忙しいからまたくると言って帰る人は殆ど戻ってこない」
「一時的に血糖値を下げて返すことはできるけど、すぐに戻ってしまう。この数値だといつ救急車で運び込まれてもおかしくない」
「どうしても帰るというひとは止められないけれど、私がいないときにこの数字のひとを帰していたら、何で帰したのかと、帰宅許可した人を問い詰める」
・・・・
「俺がやりました・・・」
と思わず自白してしまいそうなほど、遠まわしでありながらとても強く勧められる。
「レントゲンとりながらゆっくり考えておいで」
と言われてレントゲン室に向かう時には、点滴を打ちながら車椅子で移動。
この状態で帰る勇気は無く、血糖値もとても高いらしいので、レントゲン後の14時過ぎに入院を決意。
治療にインスリンを使うが良いか?と確認される。
副作用などなにかまずい理由があるのか、と聞くと、そうではないが、インスリンを打つと重度の糖尿病患者でもうダメだ、という印象をもつひとがいるから、一応確認したまで、との事。糖尿病の知識は全く無いのでおまかせしますとしか言いようが無い。
脱水だったため生理食塩水を点滴し、腕から何度かインスリンを注射。
口渇、多尿が大分楽になった。
車椅子でレントゲン移動してレントゲン撮影後、病室に移動。
トイレに行こうとすると、検査のため毎日尿をためるように言われる。トイレにいくと、ためるための袋があった。3リットル入るようだが、足りるのか不安に。いや、毎日のトイレの量を考えると絶対足りない。ということで2袋用意してもらった。
インスリンで血統を下げて、点滴で脱水も収まったので全然大丈夫だった。
18時に、前日の朝食以来の食事。
問題なく食べられた。味覚が戻っていたのが嬉しい。
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